珊瑚模型店 上路式 270mm 転車台 製作記録
東京都 H様 製作御依頼

2019/6/26 祝 ! 落成しました





C53 43 高さがぎりぎりですが通過出来ました



接続の様子です
⇒ スイッチパネルが2枚となっていましたので、接続板を自作、連結して置きました


左上のSWをメインスイッチ、上で、ON、全出入線、橋梁、留置線に電流を供給します
下の赤黒DCジャックは、DCパワーパック接続用にして置きました
左端の青白コードプラグを抜き替え接続しても可 KATO のジャックなら接続OK
写真左からメッキの6P SW 2個は、本線用として、進入線の極切り替えに使います

赤の 6P SW 5個は、左から、橋梁上レール、後4個は、留置線の極切り替えスイッチです
通常は、橋梁上レールの極切り替えスイッチのみの切り替えで対応できます




接続施錠受けが黄黄、赤赤と上の写真の様になっていれば、極の切り替えは不要です



が、上の写真の様に黄赤、黄赤と、違う色が隣り合う場合は、
橋梁上レールの極を切り替えSWて反転、反転後運転して下さい

しないと、ショートします



裏面の配線

今回、施錠受けの設置が大変でした
⇒ 穴が小さすぎて設置に因ってはロックできません、解放も出来ません

1mm厚の施錠板に対して、穴は、1.05〜1.1 位しか無かったのです、
ましてロストワックス製で歪あり、バリ在りなのです


私は、施錠板の形状をヤスリで、穴に入り易いよう改良し、
進入線、留置線側の施錠受けは、穴の高さを1.20mmに拡大しました

でないと、ロック機構として用をなしませんでした
⇒ コンパネは歪んでいますし、この位はして置かないと設置、施錠不可です


まずは、請け負った責任が果たせて良かったです
「祝落成」 なのです


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製作記録


2019/6/10 着工・TTコントローラー配線



配線の意図を確認すべく、コントローラーの配線から入りました
スイッチのラベルは、日本語表記と、英語表記が有ります 貼り付けは選んでください



配線をしました、青線、白線は、線路に供給されています ⇒ 一応半田付けしていますが、、、
DCC運転をされるとの事、
駆動部に配線接続はしません⇒ DCS コントローラーからの出力線を使います


次は主動力装置の組み立てをしてみます

2019/6/12 主動力装置・施錠装置の組み立てをしてみました



写真の様に組んでモーターを回して見ましたが、
左のモーターから、ロッドを介し中心の垂直方向に黒の樹脂部品(3-21 ロックリング)
を上げ下げする為のΦ3.0 真鍮シャフト(3-20 ロック軸)ですが、ロックリングの動きが
力が掛かると渋いのです ⇒ リングの長さが足りないのです、突っかかるのです

リングを手で動かすと、スルスルと良い動きをするのですが、、、

で、ロック軸が、ねじりモーメントに耐えられず曲がってしまうのでした





で、簡単な改造をしました



3-20 ロック軸、3-21 ロックリング、3-22 センターロッドの接触面をバフ研磨しました



3-12 アーム A 側の3-27 ロック軸受けをひっくり返し、装着、曲げモーメントを緩和
追加部品は、3-18 アーム B ピン付と3-27 ロック軸受けの間に入れる、
自作スペーサー Φ3.0 x 3.6 真鍮パイプのカラーを装着しました


では、2019/6/11 からの組み立て経緯を記します



2-2 下板に 2-10 ベアリンを挿入したのですが、ベアリングのツバが反対でした
下側からの装着が正解でした ⇒ 後でやり直ししました、せっかく圧入したのですが、、、




モーターを 2-7 モーター台に留めようとしたら、 M2x4 ビスが有りません
M2x5 ビスが18個も入っているだけです ⇒ 珊瑚さんはこれだから、、、
部品表があてにならないのです ⇒ まめに訂正はして下さい



でも、1mmの差がギヤBOX内のギヤを突いたら破損しかねないので、、、
手持ちの M2x4 ビスを使います






で、モーターが無事装着出来ました
2-10 ベアリンを挿入したのですが、ベアリングのツバが反対でした
下側からの装着が正解でした




2-1 上板に2-3 ピット取付ボスを半田付け



ベアリングのツバは下側に装着が正解



ギヤを組みかけたら、施錠動力装置が陰に入ってしまうので、
急遽、施錠動力装置の組み立てに入りました




2-11 メインギヤ廻りの組み立てを始めたのですが、2-12 ストッパーリングとやら
どこにどう取り付けるのかよく解りません

私達、機械設計をしている者は、こういう場合軸が動かない様に固定する為使います
しかし、、、、・・・・?????? ツバ付きベアリングは片方逆向きに取り付ける様になっているし
そうかと言ってメイン軸の最下部にリングを付けるとなっている ⇒ 
これでは役に立っていない



もう一つのリングを取り付ける位置が全く想像が付かないのです
何所に着けてもシャフトを固定出来る設置場所が無いのです ⇒ リング、一つは不要かも




最後まで、取り付けないで置きます



ギヤを組んでみました ⇒ 全てのシャフトがベアリングに入りません
リューターで径を修正 大変ですよ !!




何とか上下の板をはめる事が出来ました



残った現品部品が二つ、そのうちの一つ、判りました ⇒ 2-41 エンドボスでした
なら、シャフトにはまるし、ここだね ⇒ 珊瑚さんの部品表は、消去法でないと判りません

だとしたら、もう一つは、回転軸の上端に取り付けるのかも、、、、、



ギヤに両面テープで、基盤を装着しました



2-25 配電基盤 B 取り付けるビス、M1.4 が足りません ⇒ 手持ちの M1.4x3 を使用しました
その他、部品表に表記があっても、入っていない物 (2-31〜 2-36)

もう、想像と経験で作るしかありません 部品表はあてにしません

明日は、配線に掛かります

2019/6/13 TTコントローラーにて動作確認出来ました



目出度く、配線完了、TTコントローラーと接続、動作確認出来ました
但し、配線図が付属していないので、取説通りの配線とは限りません
私のこれまでの「設計や人生」の経験で、リレー制御をしました

施錠機構の 3-22 センターロッドの動作範囲も調整しました
TTコントローラーにて、ちゃんと上死点、下死点にて停止、制御できます
ただし、橋梁上の線路に供給する電源線は、殺しています

写真左上に見える2本の青線が、ターンテーブル上の線路に供給する、DCC用の配線です
この線には、別途製作する配電盤より接続-制御します


明日は、施錠装置を組み上げます

2019/6/15 施錠装置の動作を調整・確認が出来ました



ここまで組み上げないと橋梁部を冶具から外せなかったのです
配線もインシュロック (1.6mm幅) で、結束
センターロッドの突き上げ代をロッド先端のM1.4ネジで調節しました
橋梁部の回転動作も確認しました ⇒ ちゃんと動作するよう調整しまくり千代子さんでした


6/14 に戻り施錠装置の組み立てを順に説明します



施錠装置が出来たのですが、橋梁部を組まないと端梁部分の施錠装置部品が設置出来ません
急遽、橋梁部も並行して、組み上げます


で、橋梁部分をも、組み立てを始めました



6-45 ランボード受けF、6-46 ランボード受けF、6-47 ランボード受けE
可笑しいでしょう、品番が違うのに部品名が同じなんて、、、、
これだよ、明らかに、形状が違う3点の部品でした

を半田付けする為、冶具から外しました
何でだって、側面図か断面図か判らない図面で、位置関係を把握するしか無かったのです
これは、失敗でした ⇒ 6-1 上路側板を冶具上で半田付けするのが先だと思います

但し、6-45 ランボード受けF、6-46 ランボード受けF、6-47 ランボード受けEの
高さを決めるのが相当に難しくなります




兎に角、端梁部分を組み上げました ⇒ 車輪も取り付けました
写真は、橋梁上部分の組みあがり状態です




割ピンを半田付けして、スプリングを装着しました
写真は、橋梁下部分の組みあがり状態です



完成しました、試運転前です、ここで問題発生、下の写真をご覧ください



2-29 回転棒と、6-8 ロック取付板C とを留めるスプリングをはめたビスを内蔵させる
部品名の分からない部品を径の合うパイプに半田付けした物で装着するのですが、
6-1 上路側板を半田付けする際、同時に半田付けした、6-10 桁内梁B、
半田の際に残った余分の半田を奇麗にキサゲてもはまらなくなってしまったのです

要は板の幅が目一杯で、橋梁の中心を決める為のせっかく有る長穴のストロークすら無いのです



で、中心より、左右、1mmずつ幅を狭めました ⇒ これで、長穴のストロークと合います
要は単純に設計ミスですね

明日は、お休みします ⇒ 次は一気に橋梁部分の組み立てに入ります

2019/6/18 橋梁部にレールを載せてみました



やぐらを組む前にレールを載せて上手く載るか確認しました
すんなりとは載ってくれません ⇒ 枕木の間隔が微妙に違うのでした


6/17 に戻ります



レールがちゃんと載るか確認の為、集電ブラシをレールに半田付けしました
低温半田を使っていますのでご注意下さい



枕木の間隔を修正する為に、数か所糸鋸で切断、前後に間隔を調整、やっと載りました



何とも面倒なのが、リベット帯、縦簗の半田付けです ⇒ 半田付け⇔キサゲの繰り返しです
全ての半田付け作業は定盤の上で作業しています



ここまで出来るのに2日を要しました
説明書通り組むと組む順が違うと思います ⇒ 橋梁部を最初に組むべきです
先に動力部だの施錠装置だのは先に作るべきじゃないよ


次は、やぐらを組んで、橋梁の手すりを組みます

2019/6/19 やっと、生地完成しました







真ん中、2本の縦梁、天板の下際に切りこみを入れないと、やぐらをビス留め出来ません
7-6 下部B ( 洋白エッチング板 )、ただ単に設計ミスです




施主さんから頂いた、進入線、留置線の配置を CAD で描いてみました
最少転車角度、9度でご希望頂きましたが、随分と枕木を切らないとレールが設置出来ません
最少角度、9度に意味合いが無ければ、4番ポイント使用なら、15.5度とか、
6番ポイント使用なら、10.0度で配置する方が使い易いのではないでしょうか ?


次は塗装に掛かります

2019/6/21 牽引車を除く塗装が出来ました



レールは、サビを表現して置きました ⇒ 汚しは、施主さんのお好みで、、、





牽引車の塗装色が決まらないので、保留、下廻りは黒に塗装しました



補強板の色が少し違いました ⇒ 後で修正します

6/21 朝に戻ります

ピット製作・塗装の様子ご覧ください



ピットの天板、プレスなので、Rが付いています
オプションの角だしプラ板 (0.3t) が入っていたので、角だしをするつもりとお見受けし
プラパテを使用し角だしをしました ⇒ これが大手間、半日掛かりました




きれいに磨ぎ出して下地が完成



ピットの枕木、105個入っていました



明日は、組み立て・調整をします

2019/6/23 転車台部完成しました



C62 一杯ですが、載ります
⇒ レールに電流を流し、一回転回しましたが、DCC運転、大丈夫でした


牽引車は、組み立て説明書に因ると、塗装後接着材付けと記載されていましたが、
仮付けの為両面テープで取り付けています


6/22 朝に戻ります



100個の枕木を設置、レールを設置し繋ぎ目を半田付けします



半田を盛り、削って繋ぎ目がわからないくらいに奇麗に繋ぎました



ピット部の出来上がり、これで半日掛かってしまいました



橋梁部のセンター出しをして、回転の確認・調整しました



レールに通電を確認



施錠部を再組立、やぐらを組んで出来上がりです
牽引車の窓ガラスを取り付け橋梁部に連結しました

施錠受けを黄色と赤に塗りました
進入線・留置線にも施錠受けも設置しますが、やはり、色と赤に塗り分けます

橋梁を止めロックした時、進入線・留置線の施錠受の色と、橋梁部の施錠受と色が違う時には
レールに流れる電流を反転させなければ、ショートしてしまいます ⇒ 要は目印としたのです
赤⇔赤、黄⇒黄なら反転不要、赤⇒黄又は、黄⇒赤となった時は、逆転スイッチで逆転させて下さい



ロック板の出具合を調節、この位置が解放の位置 ⇒ この位置に戻らないと橋梁部は回転しません



ロック時の出具合です

橋梁部を別配線にしていますので、パワーパックをDC用に変更すると、DC運転も出来ます

当初、製作の請負はここまででしたが、進入線・留置線も設置する事となりました
操作パネルのスイッチ・配線も行います